ゼンリンデータコムとプラスアルファ・コンサルティングは7月20日、プラスアルファが提供するテキストマイニングサービスである「見える化エンジン」と、ゼンリンデータコムが提供する地図サービスである「いつもNAVI API」を連係し、地図上で分析・活用可能なオプションサービスの提供を開始した。価格は、初期費用が20万円(税別)、月額費用が15万円(同)から。

話題の内容に基づくキーワード表示の例

見える化エンジンは、アンケート調査の結果やコールセンターに寄せられる利用客の声、SNSにおける消費者・生活者の声といった大量のテキスト情報を、テキストマイニング技術を用いて分析・可視化し、企業の商品開発や改善、サービスの向上、リスクモニタリングなどに活かすサービス。

一方のいつもNAVI APIは、詳細なゼンリン地図を基盤とし、Webアプリケーションなどに地図コンテンツや検索機能、位置情報に関連する機能を実装するための開発ツールとなる。

両社の連係により、見える化エンジンでテキスト情報から抽出した話題やポジティブ/ネガティブなどの感情について、いつもNAVI APIで発信者の居住地や話題の対象である店舗・施設などの場所を可視化することで、利用客や消費者・生活の声の広がりや地域特性を俯瞰・分析できるようになるという。

ユーザー企業は、地域特性に合う商品・サービスの開発や顧客対応、店舗開発の戦略立案などに生かすことができるとしている。

同サービスの特長として両者は、テキストマイニングと多彩な地図表現の組合せによる「声」の広がり・地域特性の可視化、テキスト本文中の住所・施設名からの位置の特定、地図情報と連動したテキストマイニングサービスの低価格での提供の3点を挙げる。

声の広がりや地域特性の可視化に関しては、コールセンターに寄せられる声やアンケート結果から見える化エンジンで抽出・分類した問合せ内容や感情について、いつもNAVI APIによるプロットの色分けやメッシュの色分け、地図上へのキーワード表示・グラフ表示などにより、声の広がりや地域特性を俯瞰できるとしている。

話題の内容に基づくメッシュの円グラフ表示の例

話題の内容に基づくプロットの色分け表示の例

位置の特定については、テキストマイニングによりテキスト本文中にある住所・施設名を認識し、地図上に表現できるという。