台湾の市場調査会社TrendForceのメモリ市場動向調査部門であるDRAMeXchangeは7月12日、2017年第2四半期(4-6月期)の世界のサーバ市場は、前四半期比10%増となったことを速報値として発表した。

第1四半期は季節変動の影響で前四半期比でマイナス成長に陥っていたが、第2四半期はプラス成長へと回復。また、下半期もIT企業からの需要が増加するものと期待されるほか、IntelからリリースされたSkylake世代のハイエンドサーバ向けXeonプラットフォーム「Purley(開発コード名)」を搭載したシステムへの置き換えが進むことへの期待から、上半期比で10%の成長が見込めるとしている。

2017年上半期で、最大の市場となってのは中国。出荷台数の半数を占める勢いであり、その立役者となったのがHuaweiやInspur、Sugonといった中国のサーバODMベンダで、予想を超す出荷数を達成したとみられる。全体で見れば、サーバ出荷額のトップ3は従来通り、Hewlett Packard Enterprise(HPE:シェア18.1%)、Dell(同17.5%)、Lenovo(同6.4%)となっている。

順位 企業名 出荷台数シェア
1 HPE 18.1%
2 Dell 17.5%
3 Lenovo 6.4%
4 Huawei 5.4%
5 Inspur 4.7%
2017年上半期における世界の5大サーバベンダの出荷額シェア(%) (出所:DRAMeXchange)

なお、DRAMeXchangeでは、2017年通年のサーバ市場成長率を前年比4%増と予測。内訳としては、エンタープライズ向けが約6割を占めており、データセンター向けは3割程度としている。