NECネッツエスアイは7月18日、中国で広く利用されているスマートフォン向けSNSアプリケーション「WeChat」と連携した日本国内におけるWi-Fiインターネット接続サービスおよびWeb広告サービスの実証実験を行うと発表した。
同実証実験は、7月20日(木)~9月14日(木)の期間、東京タワーツーリストインフォメーションセンター(東京タワー フットタウン3階)および銀座エリアで実施する。なお、同サービスの提供は日本初だという。
WeChat Wi-Fiサービスは、すでに2014年から中国で開始されており、2016年には韓国でも提供を開始。日本国内においても中国人観光客向けの有効なO2Oサービスのプラットフォームとして、Web広告サービスなどの基盤への活用が期待されている。
これを受け同社は、WeChatを提供するTencentと韓国におけるWeChat Wi-Fiオペレーター12cm(ワンツーシーエム)と連携し、ユーザーがWeChatアプリからQRコードを読み込むだけで無料Wi-Fiが利用できるWeChat Wi-Fi機能を利用した日本国内におけるWi-Fiインターネット接続サービスおよびWeb広告サービスを10月より開始する予定だ。
今回の実証実験は、同サービスの提供開始に先立ち、その効果測定を行うものとなる。
具体的には、WeChatを利用しており、訪日時にWi-Fiインターネットサービスを利用したい中国人観光客をターゲットに、ラオックス銀座本店やロッテ免税店東京銀座店、東京タワーツーリストインフォメーションセンター(東京タワー フットタウン3階)にて無料Wi-Fiの提供を行うほか、クーポンなどの広告を配信する。
同社は今後、実証実験を通じて得られた成果をもとに、Wi-Fiインターネット接続やWeb広告サービスだけではなく、訪日外国人を重点顧客領域としているリテール/サービス企業に対し、マーケティングデータの提供や効果的なWeb広告サービスの提供、WeChat上で動作するミニプログラム等と連携した各種IoTサービスの提供などを行っていく予定。
これらサービスメニューの拡大を図り、今後3年間で同サービスの関連売上として累計50億円を目指す考えだ。