NTTデータ・ビズインテグラルは7月18日、ERP(統合基幹業務システム)パッケージ「Biz∫(ビズインテグラル)」を利用する顧客に対して、Robotic Process Automation(RPA)ツールを活用した、基幹業務における生産性向上実現のための支援ソリューション「Biz∫RPA」をBiz∫パートナーを通じて提供開始すると発表した。

これまで同社は、顧客の基幹業務の集約化や標準化による業務改善を支援してきた一方、ERPパッケージの適用が困難な独自性の高い業務、あるいはERPを利用するためのデータ編集、入出力など人手による作業は残存しており、生産性向上の余地を残しているという。

このような背景の下、同社はBiz∫を利用する顧客に対し、生産性向上のためBiz∫RPAの提供を開始。顧客は、システム外の付帯的な定型的な業務を新ソリューションに任せることで、付加価値の高い業務に従事可能となり、企業全体として、事業を支える専門的かつ難易度が高いコア業務に対する人的資源の集約や、従業員の時間外労働の削減を可能としている。

新ソリューションは、顧客業務の中でBiz∫への入力作業やBiz∫からの出力結果を利用して行う作業を対象に、RPAツール「WinActor(ウィンアクター)」を活用した定型業務自動化をBiz∫パートナーを通じて実現(最短約1カ月で実運用での利用開始が可能)するなどの特徴を持つ。

適用業務例としては、Biz∫への入力作業業務のほか、定期的なレポーティングの出力、配布業務、Biz∫から出力したデータの編集、登録業務、手順の定まった各種システムメンテナンス業務などとなり、導入手順の例としては自動化対象業務選定、対象業務プロセス分析・見直し、WinActor内の自動化シナリオ設定、実運用導入後サポートを挙げている。

今後、同社はBiz∫を利用する顧客を中心に、新ソリューションの導入を順次提案・展開し、顧客業務の生産性向上に貢献するという。