米インフォアは7月18日、企業向けの業界特化型AIプラットフォーム「Coleman」を、同社が提供するクラウドアプリケーション群「Infor CloudSuite」に採用すると発表した。

Coleman は、アプリケーションの裏側でデータマイニングを行い、機械学習能力を活用して、在庫管理や輸送ルートの計算、予防保全などのプロセスを改善する広汎なプラットフォーム。人工知能にもとづく提案やアドバイスをユーザーに提供するという。

また、自然言語処理や画像認識が可能であり、人とのチャットや聞き取り、会話、画像の認識により、人が効率的にテクノロジーを活用できるよう支援するとしている。

さらに、ソーシャルコラボレーションプラットフォーム「Infor Ming.le」や対話形式ユーザーインタフェースによるレンダリングにより、ユーザーとの会話での関係を構築し、人間が1分間にタイピングできる量と比べて、3~4倍の単語数を話し、聞くことができるため、対話でユーザーの作業効率は高まるという。Infor CloudSuiteの膨大なデータを処理し、ユーザーの週工数の20%を占める検索と収集の機能を自動化し、生産性も高めることを可能としている。

新プラットフォームは、ヘルスケア業界向けの予測在庫管理や、宿泊・娯楽業界向けの価格最適化管理、小売業界向けの予測機能、品そろえ計画、販促管理など、Colemanの一部の機能はすでに利用可能となっており、来年度にかけて同社はColemanをInfor CloudSuiteの業界特化スイートに導入する予定(日本語対応および日本市場のInfor CloudSuiteにおけるColemanの導入は未定)だ。