東京医科歯科大学とヤマハは7月14日、臨床(医学・歯学)を含めた共同研究プロジェクトを開始することを発表した。これは、両者が2017年4月に締結した包括連携協定に基づくもので、東京医科歯科大学としては異業種企業との医歯工連携の事例となる。ヤマハとしては、ホームヘルスケアおよび医療機器市場への参入を目指し、楽器・音響機器に次ぐ「第3の柱」となる部品・装置事業の基盤確立を狙う。
同プロジェクトでは、ヤマハの持つ高感度センサーを用いて、血流や呼吸音などさまざまな生体音・生体振動を測定する検査装置を開発する目的で研究ファンドプログラムを設定し、東京医科歯科大学・ヤマハ両者の特色を活かした未来の医療機器、およびそれらを用いた診断方法の開発に向けた基礎・臨床研究を進めていくとしている。