アジレント・テクノロジーは、食品および環境分析、ライフサイエンス研究、法医学、化学分析などを手がけるラボを対象とした高分解能精密質量分析システム「Agilent 7250 GC/Q-TOFシステム」を発表した。
同製品は、ガスクロマトグラフィーと、新設計の低エネルギーEI(電子イオン化)イオン源搭載の四重極飛行時間型質量分析計を組み合わせたシステムで、ターゲット化合物、ノンターゲット化合物、未知の化合物の分析に対応している。
また、高分解能の精密質量GC/MSと低エネルギーのイオン源を兼ね備えており、揮発性および半揮発性化合物をすばやく簡単に推定可能だという。以前はこのような推定において、サンプル中の化合物を検出し判定するために、別の手法を利用するか、サンプル前処理に長い時間をかける必要があったが、同製品では、低エネルギー電子イオン化によって化学構造の解明を促進することができる。
同社の質量分析部門バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるモンティ・ベネフィール (Monty Benefiel)氏 は、「この製品によって、他のGC/MS テクノロジーでは正確に実行するのが困難な、さまざまなGC/MS分析が可能になる。1回の分析で高速スキャンによる高分解能の正確な質量情報を求めるラボに適したシステムだ」と述べている。