ICT事業を展開するNTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)とセキュリティサービスを展開するディアイティは7月12日、サイバーセキュリティ分野において協業を開始すると発表した。
今回の協業によって、ディアイティのセキュリティ製品の開発・販売で培ったノウハウとNTT-ATの技術力を生かし、顧客企業環境のセキュリティを一手に引き受けられるセキュリティプラットフォームを、NTT-ATの提供するセキュリティワンストップサービス「ICT-24SOC」を通じて提供する。また、両社が有する情報流出の際に原因などを特定するフォレンジックサービスの知見と経験に基づく解析技術から、迅速にセキュリティインシデントへの解決策を見出し、提供していく。
今後は、従来のセキュリティオペレーションセンター(SOC)業務やCSIRT関連サービスだけでなく、顧客環境に基づくセキュリティ全般を包括するサービスを新たに提供開始するという。
提供予定のサービスは、脅威・脆弱性情報サイト開設、定期的なセキュリティ講座を含む担当者を支える予防サービス、顧客企業のネットワーク、エンドポイントセキュリティを24時間365日で見守る検知サービス、「リモートフォレンジックセンター(仮称)」を開設し、マルウェア感染有無および、影響範囲や被害極小化を行うリモートフォレンジックサービスだ。
一例として、幅広い顧客にセキュリティに関するさまざまな情報提供や、セキュリティ担当者からの相談窓口を含めたセキュリティ版駆け込み寺を、会員制サービスとして展開を予定しており、2017年9月から順次サービス開始を行う予定。今後両社は、3年間で順次顧客の要望に応えうるサービスを拡充するなど、協業による売上高30億円を目指すとしている。