高度な分析力と多彩なデータソリューションを提供するALBERT。そのALBERTが「AI・人工知能EXPO」の会場で披露していたのは、チャットボット型接客ツール「Proactive AI」と“似てる”がわかる類似図形商標検索システム「Deepsearch Logo」だ。
「Proactive AI」は、オンライン上であたかも実際に店舗スタッフと会話しながらお客さまが求める商品を提案、購買を促すといったチャットボット型の接客ツールだ。実際の利用ケースとしては、例えば「5,000円くらいのスカートが欲しい」のように、曖昧さが含まれたお客さまからのリクエストであっても商品を提案、会話のなかで最適な商品を絞り込んで購入へと導いてくれる。また、ECサイトでありがちな欲しい商品が見つからずに離脱だれてしまうケースに対しても「お探しの商品は見つかりませんか?」と離脱される前に声掛けを行い防ぐ機能も有している。
チャットボット型接客ツール「Proactive AI」のオフィシャルサイトより |
また、この「Proactive AI」は申し込みから最短で1週間というスケジュール感でスピーディに導入・運用することが可能だという。その一端として、訪問者が商品ページを閲覧すると自動的に商品情報を収集するため商品マスタとの連携する手間を必要としない。また、チャットがどれだけ利用されたかや会話メッセージの件数など、効果測定を確認することが可能なダッシュボード機能でPDCAサイクルを回しよりよい成果を目指すことも。そのほか、若者世代で絶大なる支持を集めるメッセージングアプリ「LINE」はもちろん、各種マーケティングオートメーションツールと連携させることも可能だ。
一方の「Deepsearch Logo」だが、ディープラーニングによって抽出した特徴量を利用し、企業ロゴや製品を象徴するロゴタイプ等の抽象化された図形の類似度を算出、ALBERTが長年培ってきたアルゴリズムによって、その類似度をもとに“似ている”図形の検索結果を表示してくれるというもの。
2020年に開催される東京五輪のエンブレムの問題で記憶に新しい方も多いかと思うが、類似した意匠によって引き起こされる重大リスクは可能な限り回避したいところ。従来であれば「"森" "人" "カラフル"」のように、商標の呼称や図形分類コード等のキーワードで検索を行っていたものが、「Deepsearch Logo」を用いれば画像ファイルをドラッグ&ドロップするだけで検索を手軽に行うことができる。ターゲットユーザーは、商品開発に携わる職種、図形商標の制作に関わるデザイナーや広告代理店、商標業務を行う弁理士や企業内知財管理部門など。
「Deepsearch Logo」で活用されているディープラーニングは、今脚光を浴びている人工知能技術のひとつ。コンピュータの高性能化や高性能なGPUの登場といった技術革新が進み、我々に身近なものへとなってきたおかげで、業務改善・業務効率化に大きく寄与している。ALBERTには、今後もその類い希なる技術力を通じてAIをより身近なものへと発展させてもらいたい。