JPCERTコーディネーションセンター(Japan Computer Emergency Response Team Coordination Center、JPCERT/CC)は7月7日(米国時間)、「国内からの 22/TCP ポートへのアクセスの増加」において、6月13日頃から国内のIPアドレスから発信されたと見られるssh(TCP 22番ポート)へのアクセスが増加していると伝えた。特にモバイル回線からのアクセスが増加していると指摘しており、JPCERT/CCはインターネットサービス・プロダイバーなどへの連絡を行っていると説明している。
JPCERT/CCはsshへのアクセス増加は国内のみで観測されているとしており、海外の動向ではなく国内での動向ではないかとしている。理由に関しては現在調査中としており、記事公開の時点では原因は不明としている。JJPCERT/CCは可能性の1つとしてマルウェアによるアクセス増加ではないかと指摘している。
2016年頃からホームルータやWebカメラなどのIoTデバイスがマルウェアに感染しサイバー攻撃に悪用されるケースが増えている。Androidなどのスマートフォンがマルウェアに感染する例も増えている。利用しているデバイスのソフトウェアやファームウェアを最新版にアップグレードするとともに、正規のアプリストア以外からはアプリのダウンロードやインストールは行わずに、信頼のおけるソフトウェアのみを利用することが望まれる。