リコーは、IoT技術やビッグデータ活用、保守サービスのノウハウを提供することで、産業機器を製造している顧客のビジネスを支援するサービス「RICOH Open Remote Services」を開始することを発表した。その第一弾として、検査機器や加工装置などの産業機器を遠隔で監視できるリモート環境の構築サービスを、9月15日から提供する。

今回、「RICOH Open Remote Services」の第一弾として提供されるリモート環境の構築サービスは、機器の稼働状態監視、リモート検針(利用量確認)、ファームウェア更新、稼働状況レポートを、顧客の提供する機器および導入先の通信環境およびビジネス環境にあわせて構築するもの。

同サービスによって機器の稼動状況を監視することで、コールセンターやオンサイトによる機器の的確で迅速な保守対応を支援し、顧客の満足度の向上と運用の効率化を図る。設置先の機器の稼働状況をリモートで確認できるため、機器の利用量に応じて費用を請求する従量課金制のビジネスを効率的に展開することが可能になるとしている。

今後は、同社がこれまでオフィス分野での顧客対応で培ってきた資産管理やリース、保守サービス、物流なども、産業機器を製造する顧客向けに提供することを検討し、さまざまなシーンで顧客のビジネスを支援していくとのことだ。