ラティス・テクノロジーは、産業機器のケーブル配策経路検討を直感的に行うための配線設計ツール「XVL Studio WR」を、図研と共同開発したことを発表した。同製品は7月から図研より発売される。 価格は250万円~(予定)。
「XVL Studio WR」は、ラティスと図研が共同開発した軽量3次元データ「XVL」を用いて3D配策検討を行うツール。製品3Dデータに、図研の電気設計CAD「E3.series」から回路情報等を継承することで、論理接続を考慮した直感的な配策設計・検討を実現するとしている。
これまで、産業機械や半導体製造装置などのケーブル引き回しの検討は、実機を用いて行われることが多く、問題発見のタイミングが遅れてしまうという課題があったが、「XVL Studio WR」を用いることで、実機がなくても設計段階の3Dデータで配策経路を検討できる。これにより、製造段階で発生する問題を未然に防げるほか、大容量3Dデータを軽快に扱うXVLの特長により、3D CAD操作に不慣れな生産技術・製造部門などでも配策設計・検討が簡単に行えるという。
なお、8月4日に愛知県産業労働センター(愛知県・名古屋市)で開催される「XVL 3次元ものづくり支援セミナー2017」では、図研による『XVLだからできるエレクトロニクスデザイン』と題した講演と、「XVL Studio WR」の展示デモが予定されている。参加は事前登録制で、申し込みは同イベントのWebサイトから行える。