JR東日本グループは、「JRE ROBOTICS STATION, LLP(仮称)」を設立し、サービスロボットの開発・導入を加速すると発表した。

案内ロボット(イメージ)

移動支援ロボット(共同開発中)

セキュリティロボット(イメージ)

 同研究開発の対象とする業務とロボットは、「鉄道に不慣れな旅客の案内や外国語対応」、「身体の不自由な方のサポートや手荷物の運搬」、「駅構内、列車、駅ビル、ホテルなどでの清掃」、「駅構内、駅ビル、ホテルなどでの警備支援」、「駅構内配送等の物流業務支援」などが挙げられている。しかし、同社が求めるサービスロボットの研究開発にあたり、駅構内や駅ビルなどは多くの人が利用するためロボットへの制約が多いことや、空港やオフィス等と異なり段差や傾斜が多い場所での利用が想定される、といった技術的課題があるといい、課題解決のため、センサーやネットワーク、AIなどを活用した制御が必要だとされている。

また、開発・導入を加速するため、同社グループ会社を中心とした有限責任事業組合(LLP)「JRE ROBOTICS STATION, LLP(仮称)」が7月14日にJR東日本本社ビル内に設立される。「JRE ROBOTICS STATION, LLP(仮称)」は、JR東日本グループのニーズや課題を整理し、その解決のためのロボット技術や開発パートナーを広く募集するもので、同社が保有する実際の駅と同等の空間と機能を有する実験設備「Smart Station実験棟」や実際のフィールド等での実証実験の調整などを行うという。

なお、ロボット技術や開発パートナーの募集は、専用ホームページ「JRE ロボティクスステーション」で告知される。具体的な募集については、ニーズ・課題を整理した後に順次掲載される予定だということだ。