日立超LSIシステムズとイーエスエス(ESS)は、建機、農機の運転席から、車両周囲360°の障害物を確認できるサラウンドビューシステム「Fine Eyes Monitor SV」を共同開発したことを発表した。9月よりESSから販売を開始する。

「Fine Eyes Monitor SV」のシステム構成

建機や農機は、運転席から車両周囲にいる人や障害物の確認がしにくく、巻き込み防止や衝突防止等、作業の安全確保が課題となっている。

このたび共同開発された「Fine Eyes Monitor SV」は、車両の形状、大きさの違いで、高さ等の設置位置が異なる2台~6台のカメラで撮影した「合成画像」をモニターすることで、車両周囲の監視に可能するサラウンドビューシステム。「サラウンドビューユニット」「防水モニター」「高防水カメラ」で構成される。

これまでの類似システムでは、カメラとカメラの重なる表示部で障害物が消失するという問題があったが、同システムでは「オーバルビュー表示」を採用することで、カメラとカメラの重なる表示部での障害物の消失を防止し、車両周囲に潜む危険に気づきやすくなっている。

また、用途は、建機としてクレーン、ロードローラー、バックホー、ミニショベル、杭打ち機等の基礎工事用機械、舗装機械、農機はトラクター、コンバイン、産機はフォークリフト、特殊用途自動車として塵芥車、消防車、ミキサー等が想定されている。

なお、 同システムは、7月7日~8日、幕張メッセで開催される「関東グランドフェア2017」を皮切りに、中部、関西グランドフェアにデモ出展されるということだ。