NVIDIAは6月29日、AIテクノロジの市場導入に向けて、Volvo、Volkswagen、ZF、Autoliv、HELLAとの提携を発表した。
VolvoおよびAutolivとの提携は、両社がNVIDIAと連携して、NVIDIA DRIVE PX 車載コンピューティング プラットフォームに基づく、次世代の自動運転車テクノロジーの開発を進めるためのもの。Volvoは同社のSUV車100台を投入する独自のDRIVE MEプログラムのスウェーデンでのパイロットテストに、NVIDIA DRIVE PX を採用することを明らかにしており、まもなく米国および中国での新しいテストプログラムへと拡大される予定だとしている。
また、ZFおよびHELLAとのパートナーシップでは、NVIDIA DRIVE PX AIプラットフォームを使用して、NCAP安全評価を獲得するとともに、商用車やオフハイウェイ用途にも対応することを目指すもの。NVIDIA DRIVE PX は、運用環境に直ちに利用できる単一のプラットフォーム上でNCAPに対応した安全性と自動運転機能の両方を提供する。これにより両社は、自律走行機能に適した先進の画像処理テクノロジとレーダーやセンサーのテクノロジを統合する最新の運転支援システムをはじめ、拡張性の高いシステムを実現するソフトウェアを開発することが可能になるという。
そして、Volkswagenとのパートナーシップでは、さまざまな用途およびモビリティサービスの分野で利用可能な、ディープラーニングに基づくAIシステムを開発することを明らかにしている。また、自動車業界向けに機械学習やディープラーニングを開発する国際的なスタートアップを対象に、技術的支援や資金援助を提供するスタートアップ支援プログラムを立ち上げることも明らかにした。