fossBytesに6月29日(米国時間)に掲載された記事「Microsoft Is Adding AI-based Malware Protection To Windows 10」が、Microsoftは今年後半に公開を予定している「Windows 10 Fall Creators Update」において、4億台のWindows 10を利用した新たなマルウェア防御技術を搭載することを予定していると伝えた。機械学習技術と人工知能技術が利用されると説明がある。
米Microsoft Windows & Devices Group, Security & Enterprise Partner DirectorのRob Lefferts氏が、公式ブログで、Windows 10 Fall Creators Updateにおけるエンドポイントセキュリティの新機能について解説している。新機能は主にWindows Defender Advanced Threat Protectionに搭載されるようだ。次期Windows 10にはさまざまな新機能の追加が予定されているが、その1つとして不正な動作をしたソフトウェアを検出し、その情報をほかのWindows 10と共有する機能の追加が予定されている。発見したマルウェアの情報を迅速にほかのWindows 10と共有することでセキュリティを強化する狙いがある。
現在、感染が続いているマルウェア「WannaCry」「Petya」はWindows 10には感染しないとされているが、Microsoftはセキュリティを強化することで、将来発生するであろう攻撃に対する防御のレベルを上げることを狙っている。この機能は当初はエンタープライズ向けの顧客に提供され、最終的にコンシューマーにも提供されるものと見られている。