横浜国立大学とBBソフトサービス(BBSS)は、IoT機器を狙ったサイバーセキュリティ脅威の一般消費者への拡大を防ぐため、2017年6月より共同研究を開始したと発表した。

今後両者は、手口の高度化によって実態が見えにくくなっているIoT機器を狙った脅威の実態把握と、安全確保を行うための手法や技術の開発を行っていくという。

今回の研究では、IoT機器を狙うサイバーセキュリティ脅威の観測・分析を行うとともに、一般消費者のネットワーク接続機器の安全性についての関心を高めるための情報発信と啓発活動を共同で行っていく。

研究では、一般の家庭を想定したコネクテッドホーム試験室をつくり、国内で一般に販売されネット接続機能のあるさまざまな家電、ネットワーク機器、IoTデバイスなどを約20カテゴリーからピックアップし設置する予定で、それらに対するサイバー攻撃、マルウェアの感染や活動の観測を行い、家庭のネットワーク環境やIoT機器、パソコンなどにどのような影響を与えるか、将来におけるリスクと対応策、防御方法について研究を行うという。

コネクテッドホーム試験室:ネットワーク構成

また、社会への啓発活動の一助となるよう、観測データや研究結果について共同研究プロジェクトホームページにて適宜公表していく。