マクニカネットワークスは6月29日、米Gigamon製のAWS(アマゾンウェブサービス)環境のネットワークを可視化する仮想TAPソリューション「Gigamon Visibility Platform for AWS」を提供開始した。これにより、AWSへ移行したネットワークの可視化を実現するほか、AWS上で稼働する仮想TAPソフトウェアにより、AWS環境上のインスタンスを流れる通信のミラーリングを可能にするという。

同社によると、パブリッククラウドの活用は企業インフラの効率化に有効である一方、オンプレミス型の企業ネットワークと同様のセキュリティ監視やネットワーク可視化の手法は適用できず、これまで実現できていたネットワークの可視性を維持できなくなるリスクがあるため、パブリッククラウド上にクリティカルなシステムを導入する場合のサイバー攻撃対策やシステム障害発生時のトラブル対応など情報システム部門は新しい課題に直面しているという。

Gigamon Visibility Platform for AWSは、AWSへ移行したネットワークの可視化し、AWS上で稼働する仮想TAPソフトウェアでAWS環境上のインスタンスを流れる通信のミラーリングをすることができ、ミラーリングした通信はオンプレミス型の監視ツール、またはAWS上で稼働するクラウド型の監視ツールのどちらにも転送を可能としている。

「Gigamon Visibility Platform for AWS」の動作イメージ

加えて、AWS環境におけるサイバー攻撃対策のためのセキュリティ監視、障害発生時のトラブル対応のためのネットワーク可視化の両方を可能とし、従来の企業ネットワークの運用を変更することなく、AWSに移行できるという。

さらに、物理ネットワークの可視化のためのアプライアンス「GigaVUEシリーズ」と、仮想環境の可視化のためのソフトウェア「GigaVUE-VMシリーズ」に加え、AWS上で稼働する仮想TAPという新しい製品の提供開始により、パブリッククラウドを含むあらゆるネットワークの可視化をひとつのプラットフォームで実現するトータルソリューションを提供することが可能になった。