シーメンスPLMソフトウェアは27日、多様な産業で迅速な音響トラブルシューティングをサポートして、音響設計とブランド認知の強化につなげることができる汎用高速音源定位システムの新製品「LMS Sound Camera」をリリースした。

「LMS Sound Camera」(出所:Siemens PLM Software製品サイト)

「LMS Sound Camera」には、モジュール式のデジタル・マイクロホン・アレイに専用ソフトウェアが付属し、フィールドと研究室を問わずに測定対象物のノイズ発生源をリアルタイムに可視化することが可能。

サイズは、ショートアームとロングアームを組み合わせた3種類を使用できるほか、利用者のニーズに合わせて追加のマイクを連結することで、作業能力を最大20kHzの周波数範囲まで拡大可能。ショートアームのマイクロホン・アレイを使えば、近接から遠方までの音源をしっかりと、ロングアームならさらに遠方からの音源測定を必要とする、より大型の測定対象物に使える。

また、同じアレイを1日目はフィールドで、2日目は研究室で使用するといったことや、複数の音源定位作業に対して複数のチームが同じアレイを使用することも可能。アレイにはすべてのエレクトロニクス部品が統合されており、外部のデータ収集システムを一切必要とせず、さまざまなの定常音、過渡音、衝撃音を瞬時に定位できる。

さらに高度な用途には、Simcenterポートフォリオに含まれる「LMS SCADASハードウェア」ならびに試験ベースのエンジニアリングのための高速多チャンネルデータ収集ツールと、試験、分析、レポート作成のための包括的な統合ツールからなる完全統合ソリューション「LMS Test.Lab」とLMS Sound Cameraを組み合わせて使用することも可能となっている。