アイビーシー(IBC)とパクテラ・コンサルティング・ジャパンは6月26日、ブロックチェーン(分散台帳技術)分野で業務提携したと発表した。同分野での業務を協力して進めるとともに、パクテラの代表取締役社長がIBCの子会社であるiBeedの社外取締役への就任を予定している。
ブロックチェーン分野は、グローバルな金融機関やIT企業などの市場参入と、大手ベンチャーキャピタルによる積極的な投資が続いており、今後有望な市場として急速な拡大が見込まれている。
IBCは創業以来、情報通信ネットワークの稼働状況や障害発生の予兆などを監視する「ネットワーク性能監視ツール」の開発・販売・サポートおよびコンサルティングを手掛けている。2016年4月にIoTやブロックチェーンのソフトウェアサービスを行うiBeedを設立し、同7月に完全子会社化するとともに、同8月にはブロックチェーン技術専門会社であるコンセンサス・ベイスと業務提携をするなど、具体的な進出に向けた準備を進めてきた。
一方、パクテラは世界各地の拠点からデジタルコンサルティングおよびテクノロジーサービスを提供しているPacteraグループの一員であり、保険業界におけるビジネスコンサルティング、ITコンサルティング、新規事業開発の3事業を軸とし、FintechアドバイザリーやAI研究・開発事業も行っている。
今回の業務提携は、両社がそれぞれの得意分野と経営資源を利用し、ブロックチェーンに関するソフトウェア・サービスの開発・販売・サポートおよびコンサルティング業務を協力し、推進するものとなる。
また、今回の業務提携に伴い、パクテラの代表取締役社長である藤井秀樹氏がiBeedの社外取締役に就任予定であり、業務提携の進捗によっては、パクテラからiBeedへの出資も視野に入れつつ、協力してブロックチェーン関連事業を推進するとしている。