PTCジャパンは、米PTCが23日、同社のクラウドベースのサービスパーツ在庫最適化ソリューションである「PTC Service Parts Management(SPM) SaaS」を日立建機に提供を開始したことを発表した。

同社のSPM SaaSは、サービスライフサイクル管理(SLM)ソリューションServigisticsのひとつで、PTCクラウド基盤上でサービスパーツ在庫最適化ソリューションを提供するもの。

また、日立建機は、建設機械・運搬機械および環境関連製品などを扱う建設機械メーカー。世界170を超える国や地域の顧客に対し、膨大な種類のサービスパーツをタイムリーに供給するため、400を超えるサプライチェーン拠点を管理している。同社では現在、2020年の在るべき姿を実現するシステム導入を推進しており、今回のSPM SaaSに採用に至ったという。

なお、日立建機では2015年に、PTCが提供するサービスナレッジ管理による現場故障診断力強化の仕組みである「Service Information Viewer」を導入し、即応性が求められる現場での故障診断効率が大幅に改善されているという。

今回のSPM SaaS導入により、多階層のサプライチェーンにおける在庫最適化、下層拠点の需要を自動連動させ上位拠点での発注計画に即時反映する機能、そして将来的にはIoTを活用し、高度な機能性を活用することで、さらなる顧客満足度の向上と共に売上拡大と在庫最適化の両立を目指すとしている。

2017年度には、日本、中国、シンガポール、オランダ、南アフリカ、UAE、カナダ、インドネシア、マレーシア、タイで利用開始し、2018年度以降はさらに多くの拠点に展開する予定だとしている。

なお、SPM SaaS導入後のシステム運用については、プロジェクト段階から参画している日立システムズがサポートするということだ。