インテルのドローンを用いたナイトショーの国内初公演が、ハウステンボスで行われる。

ハウステンボスとインテル、hapi-robo st(以下、ハピロボ)は23日に記者会見を実施し、「インテル Shooting Star ドローン・ライトショー」の日本初開催を発表した。

左から、エイチ・アイ・エス 取締役CIO/ハウステンボス 取締役CTO/ハピロボ代表取締役社長 富田直美氏、ハウステンボス 代表取締役社長 澤田秀雄氏、インテル 代表取締役社長 江田麻季子氏、インテル ニューテクノロジーグループ副社長兼UAV事業本部長 アニール・ナンデュリ氏。4名が手にしているのが、ショーで用いられるドローン「インテル Shooting Star」

「インテル Shooting Star ドローン・ライトショー」は、夜空に300機のドローンを飛行させて行うライティングパフォーマンス。このショー向けに開発されたドローン「インテル Shooting Star」はLEDライトによる40億色の発光が可能で、重量は約320グラム。筐体は適応性のあるプラスチックと発泡体で構成し、プロペラは保護ケージに包むなど、安全性を考慮した設計となっている。また、ショーに用いる300機のドローンの飛行は、パイロット1名でコントロールできる。

ナンデュリ氏が、インテルのドローン事業の概要を解説。今回の発表の主題であるライトショーのほか、ドローン向け開発キット「インテル AEROプラットフォーム」や、ドローンの衝突防止などに活用可能な「インテル RealSense テクノロジー」を提供。企業との協業では、ドローンを用いてエアバスの飛行機点検を省力化しているとのこと

ショーの内容としては、デジタル花火とも言えるような演出から、ロゴマークなど広告の表示、3Dアニメーションまで表現可能という。これまで米国、オーストラリア、ドイツ、オーストリア、メキシコ、シンガポールにおいて、100回以上のショーを開催しており、顕著な実績として、スーパーボウルのハーフタイムショーで、アメリカ合衆国の国旗をドローンでかたどったことを例に挙げた。

ハウステンボスにおけるショーでは、ドローンの飛行は同園に隣接した海上にて行い、期間中は花火大会との同時開催が予定されている。ドローンショー自体の上演時間は10分程度を予定している。花火大会との併催は、「夏一番花火大会」(7月22日)、「スペシャルテーマ花火」(8月5日)の2日間。ショーの演出はハウステンボスとハピロボが企画し、インテルがそれを形にするという役割分担で進められる。

なお、ドローンのナイトショーの観覧について、花火大会の観覧席を別途販売するが、ショーそれ自体に入園料以外の追加料金を発生させることはないとのことだ。