3D Systems Japanは21日、「設計・製造ソリューション展(DMS)」(6月21日~23日/東京ビッグサイト/ブース番号:39-50)にて、同社の新型3Dプリンタの出力品や、市場で展開されている製品における同社製品の利用例を展示した。

3D Systems Japan ブース

同社の3Dプリンティングプラットフォーム「Figure4」は、3Dプリントによって、プロトタイピングではなく最終製品を大量生産することを目的として構築されたもの。光造形式(SLA)3Dプリント技術を採用しており、モジュールによる拡張性を備える。そのため、単一プリンタによる出力から、16台以上のプリント機構とロボットアームによる後処理工程の自動化も含めた、大量生産体制の構築にまで対応可能という。

会場で実機を見ることは叶わなかったが、同機器による出力例が展示されていた。なお、同プラットフォームの国内展開時期については未定。

Figure4製品写真と出力品の例

BE@RBRICKの乗り物への展開に3Dプリンタが用いられた

ソニーのAROMASTICのプロトタイプ開発での例

その他、同社ブースには、3Dプリンティングを活用した各業界での活用例が公開されていた。メディコムトイのフィギュア「BE@RBRICK」関連製品の開発におけるデザイン検証(ProJet MJP 2500」、ソニーの新製品「AROMASTIC」のプロトタイピング(ProJet MJPシリーズ)といったコンシューマ向け製品の例から、自動車関連メーカー・ACRのCADデータをもとにした部品試作(ProX DMP 200)といった産業分野での例など、幅広い事例を公開していた。

クレッセントの第2世代HMD開発における筐体やヘッドモデルの出力品

ACRのメタル3Dプリンタを用いた部品試作

プリズマジェット・ジャパンのジェットエンジンマウント(CATIAデータをProX DMP 300で出力)

自動車ドアハンドルの試作設計