セゾン情報システムズは6月21日、同社のIoTデータ連携ミドルウェアである「HULFT IoT」を用いたユーザー企業のIoT接続検証を目的とする施設「HULFT IoT PoC Lab.」を26日に開設すると発表した。
新施設には、IoT機器からのファイル転送やデータ連携を行う「HULFT IoT」「DataSpider Servista」と「HULFT IoT Ready認定」を取得したゲートウェイ機器や分析ツールを常設する。
ユーザー企業はセンサーやIoT機器を持ち込むことで、データの収集から利用まで、想定シナリオに基づいたIoT連携の実証実験を手軽に開始できる。同施設では、アイデアの実現性を確認するための環境設定や環境構築が不要なため、準備時間の短縮が可能となるという。
新施設での検証実施シナリオとして、可視化、機器のログや画像など大容量データの転送、機器連携の3点を挙げている。可視化では、センサーからデータを収集、蓄積・分析・利用するシナリオの検証を実施する。ゲートウェイやデータベース、分析ツールと、それらをつなぐDataSpider Servistaを用意しており、ノンプログラミングで機器やシステムを接続し、集めたデータを可視化できるという。
大容量データの転送では、HULFT IoTの高速性および高圧縮シナリオの検証を実施。低速回線でのログ送信や動画・画像などの大容量データの圧縮送信など、HULFT IoTを利用した高圧縮・高速転送の確認を可能としている。また、コンテナ技術による高多重・高負荷での検証も実施できる。
機器連携では、HULFT IoTとPLCやゲートウェイなどデバイスとの連携検証を実施する。HULFT IoT Ready認定のためのデバイスとの組み合わせによる稼働検証が可能という。