インフォテリアは6月21日、本格的なエッジコンピューティング用ミドルウェアとして、IoTを介したデバイス連携・制御やクラウドサービスなどとの連携を実現する新製品「Gravio」(グラヴィオ)を提供開始した。同製品は、インフォテリアが提供するIoTソフトウェア基盤の第2弾となる。

Gravio システム概要

Gravioとは、IoTソリューションにおける、分散したエリアでの効率的なデータ収集と活用をシンプルに実現するために開発したエッジコンピューティング用新世代ミドルウェア。世界中のあらゆる現場で幅広く普及しているWindows上で動作することで、既存のPC運用における知見や情報リソースを最大限に活かしながら、先進のIoTソリューションを実現する。

あらゆる産業・業界においてIoTソリューションが注目されている。しかし、センサーやゲートウェイなどの機器の取り扱いが難しいことや、それらの機器だけでなく、管理するソフトウェアやクラウドの領域までの幅広い知見が必要になることが普及を阻む要因になっているという。また、IoT機器は多数分散されて設置されることが多く、即時性やコストの観点からもすべてをクラウドに直結すればよいとは限らないという。

このため、データの重要度、即時性、環境条件などを基にさまざまな処理方式を現場において効率的に組み合わせられる、エッジコンピューティングが改めて注目されている。しかしながら、専用性が高い機器が多く、高度なプログラミング知識も要求されるため、ビジネス現場では扱いにくいツールしかなかった。

インフォテリアではこうした課題を抜本的に解決し、本格的なIoTソリューションの構築およびエッジコンピューティングを実現するプラットフォームとして「Gravio」を開発。企業データ連携ソフトウェア「ASTERIA」で培ってきたノウハウをベースに、直感的なノンプログラミングによるIoTの各種データの加工、連携を実現した。これにより、データだけではなく、システムそのものの「見える化」も可能となり、開発、管理工程においても高速かつスマートにIoTソリューションを実現する。