プロトラブズは、切削加工サービス向けに「5軸加工オプション」を追加し、日本国内市場に向けて提供開始したことを発表した。同オプションを利用することで、3軸加工では難しい複雑な金属パーツの切削加工が可能になる。
5軸加工とは、従来の3軸加工「X軸(左右)、Y軸(前後)、Z軸(上下)」に、回転軸を2軸付加した製造手法。 加工パーツを自由な角度に傾けて加工できるため、従来より多くの方向性を有する複雑な形状の加工に適している。このたび発表された「5軸加工オプション」で対応する素材として、当初日本国内向けには、アルミ、ステンレス、鉄に対応する。
また、同オプションサービスは、米プロトラブズの製造設備を利用するため、標準納期3営業日に加えて米国からの輸送時間(通常5営業日)が別途かかるという。今後は、国内工場でのサービスの年内開始を目指すとしている。
同社社長のトーマス・パン氏は、「プロトラブズでは、現在国内ではまだ対応できていない材料や製造手法に対して、今後、デジタル・スレッドでつながっている欧米工場の生産能力を積極的に活用していく考えです。これにより、多様化する国内需要により迅速に対応し、顧客満足度の向上に努めていく所存です。」と述べている。
なお、5軸加工を用いたサンプルパーツは、6月21日~23日に東京ビッグサイト(東京都江東区)にて開催される「第28回 設計・製造ソリューション展(DMS)」と、6月28日~30日にポートメッセなごや(名古屋市港区)にて開催されるエンジニアのための自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2017 名古屋」の同社ブースに展示されるということだ。