川崎重工は、シンガポールに当社初となる産業用ロボット適用開発サポート、エンジニア育成拠点「Singapore Kawasaki Robot Engineering Center(シンガポール カワサキ ロボット エンジニアリング センター、以下、SKRE)」を開設したことを発表した。
同社は、シンガポールに生産拠点のある大手半導体装置メーカーを中心に、累計1万3000台以上の半導体ロボットを納入している。また、2014年には、半導体ロボットのサービスセンター「Singapore Kawasaki Robot Center」を設置し、アフターサービス事業を強化している。
このたび開設されたSKREでは、シンガポールのシステムインテグレーターや中小企業をはじめとしたエンドユーザーを対象に、同社が2015年に発売した人協調共存型の双腕スカラロボット「duAro」を中心とした、産業用ロボットの適用開発サポートや教育を行うという。
今回のSKREの開設は、同社のシンガポールでの活動実績に加え、シンガポール経済開発庁から、「duAro」およびその派遣事業の取り組みなどが評価され、ロボット普及政策の一環として支援を受けているということだ。
なお「duAro」は、人の動作に必要な領域や両手の動き、腕の独立した動きなどをそのまま再現できる、双腕構成のロボット。水平方向に動作するシンプルな動きの水平多関節ロボットを双腕にし、ダイレクトティーチ機能により教示が簡単で高い実用性を実現しているほか、衝突検知機能や安全機能により作業者のすぐ横でも安心して共存作業をさせることができる。