フューチャーアーキテクトは6月19日、セキュリティ脅威のリアルタイム分析サービス「Future SIEM」の提供を開始した。

同サービスは不正利用や不正アクセスをはじめ、改ざん、ウィルス、情報漏えい、サービス妨害などのシステムに対する脅威をリアルタイムに可視化、分析できるようにするというもの。ITインフラ機器からアプリケーションまでの異なるフォーマットの多種多様なログデータを自動的に収集し、高度なセキュリティ監視を低い運用負荷で実行するという。

セキュリティ情報はグラフや世界地図などで視覚的に表示されるため、専門的な分析スキルがなくても、直感的に標的型攻撃や内部不正などのセキュリティ脅威を把握できるとしている。

サービスの利用料はログの容量とは関係ないため、容量を気にすることなくフォレンジック監査に必要十分なセキュリティログを収集・保管できという。また、リスクアセスメント結果に基づき、顧客の環境や業務に合わせてサービスを導入できるとのことだ。

同社は、マイナンバー制度施行時に厳重な情報管理体制と極めて高度なセキュリティ対策が求められた金融機関に対して、セキュリティ方針の作成からシステム実装まで全面的にサポートを実施。そのノウハウを活用し、今回のサービスを整備したという。

今後は金融や公共をはじめ様々な企業に対して、同サービスをベースにセキュリティコンサルティングサービスを提供。また、汎用的なソフトウェアやオープンソースのソリューションを駆使し、 AIや機械学習による分析機能などの便利で付加価値の高い機能を順次「Future SIEM」に追加するなど、サービスの拡充を行うとしている。