ブイキューブロボティクス・ジャパンは14日、データセクションと業務提携し、ブイキューブロボティクスのドローンソリューションとデータセクションのAI技術を活用した映像解析技術を組み合わせ、警備・設備点検業務の完全自動化に向けたサービスを開発すると発表した。第一弾として、大規模太陽光発電施設の点検業務で実証実験を開始、2017年内の商用化を目指す。

共同開発するサービスのイメージ(出所:ブイキューブロボティクスWebサイト)

「ドローンの業務活用」は多分野で期待が高まっているが、操縦や映像の確認作業などは人の手によって行われており、業務効率化の実現という点では課題が残っている。

今回、ドローンを活用した業務用ソリューションを展開しているブイキューブロボティクスと、ディープラーニングを活用した映像解析の商用化実績を保有するデータセクションがタッグを組み、警備・設備点検業務を効率化するサービスの実現に取り組むことになった。

また、共同開発するのは、ドローンが収集した映像を解析し、設備や施設の異常箇所を自動で検出してその位置情報と問題の種類をレポーティングするサービス。実証実験中の大規模太陽光発電施設の点検業務では、ドローンを定期航行させて映像を収集・解析し、ソーラーパネルの故障を無人かつ早期に検出することで点検業務の効率化を図る。現時点では、パネル識別と異常個所の検出を実現しており、更なる精度向上に向けて開発中とのことだ。

赤く塗りつぶされているパネルが故障し発熱している箇所(出所:ブイキューブロボティクスWebサイト)

なお、今後は、コンクリート構造物や鉄橋・鉄塔、道路等の点検や警備業務へと、対象を順次広げていく構えだ。さらに、ブイキューブロボティクスの全自動運用ドローンシステム「DRONEBOX」と組み合わせることで、警備・設備点検業務の完全自動化を目指すということだ。