富士通研究所は6月15日、企業に関する公開情報をひもづけて分析することで、企業情報や地域の経済状況などから対象企業の情報をさまざまな視点で可視化できるWebアプリの無償公開を開始すると発表した。
今回、無償公開したWebアプリは、富士通研究所が公開中のLinked Open Data(LOD)を用いた検索サービス「LOD4ALL」をベースに、国税庁が公開している法人番号とインターネット上に分散している企業に関するLOD形式の公開情報をひもづけて、さまざまな視点で可視化するというもの。
これにより、法人向けの営業現場において、調査対象の企業の関係会社や会社統合の履歴を一覧したり、地域の中での企業活動の位置づけを確認したりといった分析を行うことが可能になる。
関連する企業情報をひもづけするAPIを通じて、オープンデータと利用者が持つ取引データや顧客情報などの個別の情報とひもづけた分析・表示を実現するサービスが、2017年中に富士通より製品化する予定となっている。