ジャパンディスプレイは6月15日、車載用途向けに10.2型ディスプレイに、タッチセンサ機能を内蔵する独自技術を搭載した製品「Pixel Eyes」を組み込み、シームレスカバーガラスを用いてディスプレイ周辺のタッチスイッチを一体化した統合型コンソールディスプレイパネルを開発したことを発表した。
同パネルは、Pixel Eyesを用いることで、自動車で求められるグローブをしたままのタッチ操作を可能としたほか、車内での見やすさを確保するための光学的な反射低減も可能としたもの。IPS液晶を採用し、表面輝度は1000cd/m2(Typ)、コントラスト比は1400:1(画面中央、Typ)を実現。アンチグレアのカバーガラスを採用し、解像度はフルHDを実現している。
また、ディスプレイのタッチ機能に必要なコントローラICとディスプレイ周辺に配置したタッチスイッチのコントローラICの共通化を図ったことで、車載向けエアコンやラジオなどの制御スイッチを、ディスプレイカバーガラスと一体化ができるようになったため、シームレスなデザインの採用やコックピットへの入力システムユニットとしての組み込みを容易に行うことが可能になったとする。
なお、同パネルは2017年12月よりサンプル出荷を開始する予定のほか、同社では今後は、曲面ディスプレイへの展開も目指すとしている。