米Boxは6月14日(現地時間)、従来のネットワーク共有ドライブと同様の感覚で、Boxに保管されたすべてのファイルにアクセスできる新しいデスクトップ・アプリケーション「Box Drive」を発表した。新アプリの導入により、デスクトップの快適さを保ちつつ、ファイルの作成、編集、検索、共有といったBoxの機能をすべて利用することができるという。パブリックベータ版は同日公開され、すべてのBoxユーザーに無料で提供される。
新アプリは、Windows ExplorerとMac Finderにネイティブに統合された既知のファイル・ファインダー・インタフェースを使用しているため、ワンクリックで新アプリのフォルダを開き、すべてのBoxコンテンツへ即座にアクセスすることを可能としている。
また、ファイルは、ネットワーク・ドライブ内のファイルと同じように扱えるため、使用方法を習得しやすく、導入を容易とし、外部とのコラボレーション、検索、バージョン管理などの機能も利用できるようになるほか、働き方を変えずに速やかにクラウドの導入が可能。
さらに、クラウド内で重要なビジネス情報を扱えるようになるため、デバイスの紛失や盗難に際してローカルに保存されたファイルが悪用されるリスクが軽減されるとしている。
加えて、企業向けのエンタープライズグレードのセキュリティや国際的な規制ガイドラインのほか、HIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act of 6:医療保険の携行性と責任に関する法律)、FINRA(Financial Industry Regulatory Authority:米国の金融業規制機構)、FedRAMP(Federal Risk and Authorization Management Program:米国政府によるクラウドサービスのためのセキュリティ基準)、拘束力を有する企業規則(Binding Corporate Rules)、「Box Governance」などのデータコンプライアンス対応のための機能を得ることができるという。
そのほか、Boxを利用するIT管理者は、「Device Trust」を利用してセキュリティポリシーを強化し、企業が管理または暗号化しているようなセキュアなデバイスのみにBoxへのアクセス権を付与することも可能としている。