ラピスセミコンダクタは、工作機械の稼働状況モニタリングを容易に実現する電流検出用中継基板「CT Sensor Shield」を開発し、インターネットでの販売を開始したことを発表した。

「CT Sensor Shield」製品写真(出所:ラピスセミコンダクタWebサイト)

同社は、初心者でも簡単に電子工作やIoTのプロトタイプを作ることができる、マイコンボード・周辺モジュール・開発環境などを含めた「Lazuriteシリーズ」を開発・販売している。このたび販売を開始した「CT Sensor Shield」は、そのLazuriteを使って、簡単に工作機械の稼働状況をモニタリング可能にするシールド基板。

「Lazurite Sub-GHz」と市販のクリップ式CTセンサ(電流が流れると磁界を発生する特性を利用したセンサ)を接続し、CTセンサを使った工作機械稼働データのインターネット接続をサポートする。

同シールド基板でLazurite Sub-GHzとCTセンサによるセンサノードを構成することで、工作機械の電流変動を通信距離に優れる920MHz帯域無線通信でゲートウェイにデータの送信が可能になる。このデータを活用して、工作機械の稼働状況モニタリングシステムを容易に構築可能だという。

IoTリファレンスデザイン「Lazuriteシリーズ」を使ってインターネットに簡単接続(出所:ラピスセミコンダクタWebサイト)

なお、「CT Sensor Shield」は6月より、電子部品・半導体の通販サイト「チップワンストップ」および「ザイコストア(コアスタッフ)」の2社にてインターネット販売を開始している。

また、モニタリングシステムの概要や実現方法、実施例などについては、LazuriteのWebサイトにて公開されている。