リンクスは、フィンランドSPECIM製の産業用途向けハイパースペクトルカメラ FXシリーズ「SPECIM FX10」および「SPECIM FX17」の国内提供を開始した。同機器は、6月7日~9日、神奈川県・パシフィコ横浜で開催されている「画像センシング展2017」に出展され、セミナーでの詳細説明とともにデモンストレーションを交えて公開される。
インラインでの品質管理や検査、工程監視において、昨今ではハイパースペクトル技術が用いられる傾向にあるが、価格、品質、速度の面からハイパースペクトルカメラは産業用途での使用が難いのが現状である。
今回、同社が提供を開始する「産業用途向けハイパースペクトルカメラFXシリーズ」は、これまで手作業で組み立てや調整していた内部光学部品をひとつの光学ユニットとして設計し量産することで、高品質かつ低価格を実現しているという。
同機器は、キャリブレーション処理を施し工場から出荷されるため、プラグアンドプレイで個体差の少ない撮像が可能なうえ、必要なバンドを自由に選択することで撮像の高速化が可能になっているなど、インラインでの使用に適した製品となっている。
スペクトル情報を取得できることで、2次元情報だけでは難しかった材料の同定や色あいの微細な分析が可能となり、医薬品業界での薬の分別や食品業界での異物検査などでの利用が期待できるとしている。