fossBytesに6月9日(米国時間)に掲載された記事「WannaLocker — A New WannaCry-inspired Ransomware Is Attacking Android Smartphones」が、WannaCryの見た目を模倣したAndroid向けのランサムウェア「WannaLocker」について伝えた。
WannaCryの詳細は、Avast Softwareが公式ブログで説明している。これによると、このランサムウェアはゲームフォーラムを通じ、中国の人気ゲームアプリ「King of Glory」のプラグインを装って広がっており注意が必要。
このランサムウェアは先にWindowsで広く感染したランサムウェア「WannaCry」の見た目を借りることで、ユーザーに対して身代金の支払いを促すことを狙っている。感染すると、ファイルの暗号化が実施されるため注意が必要。暗号化されては困るデータに関しては先んじてバックアップを取っておくなどの対処をすることが重要とされている。
iPhoneと比較すると、Androidはアプリのインストールなどがオフィシャルストア以外からも実施しやすいなど、マルウェアに感染しやすいルートが存在している。セキュリティファームや当局はランサムウェアに感染してファイルが暗号化されてしまったとしても、身代金の支払いには応じないように求めている。身代金を支払うことはこうしたサイバー攻撃の活動を助長することになるため考慮されたい。