インベスターズクラウドとウフルは6月9日、賃貸住宅事業に関する戦略的資本業務提携を行ったと発表した。
インベスターズクラウドの子会社であるRobot Homeは、賃貸住宅の入居者、内見希望者などに関わるヒューマンデータや周辺家賃相場、土地推定データ、周辺の空室率などの不動産に関するデータだけではなく、IoTの賃貸住宅に搭載するエッジデバイスデータなどを統合的に集積・分析可能な、データエクスチェンジプラットフォームの構築を目指す企業。
一方のウフルは、IoTオーケストレーションサービス「enebular(エネブラー)」を提供するサービスプロバイダーとして、データエクスチェンジ市場の活性化のためにエッジデータの付加価値向上をクライアントに提供している。enebularとは、大量のデバイスの管理、クラウドとエッジデバイス開発の簡略化、ネットワーク等の総コスト(TCO)の全体最適化およびエンドツーエンドのセキュリティ担保などのIoTを実現する上での課題を解決するプロダクトだ。
データエクスチェンジとは、企業間・個人のオープンなデータ交換を通じて、社会に新しい「情報の資産」を生み出すことを意味する単語。ビッグデータを利活用した新ビジネス創出や地方創生など、社会課題の解決への期待が高まっているという。2020年をめどに、官民一体で、業種・組織の壁を超えたデータの共有に必要な制度や事業環境の整備、具体的な事例づくりなどが取り組まれている。
今回の戦略的資本業務提携により、ロボットホームの「賃貸住宅キット」にウフルの「enebular」の導入を検討。ウフルのもつIoT領域における先進技術や、AIを活用したアナリティクスなどのノウハウを活用し、インベスターズクラウドのリアルエステートテックで蓄積したノウハウを融合させることで、オーナー向け情報分析管理サービスや、入居・内見希望者向けの情報提供サービス、IoTを活用した賃貸経営情報の可視化の実現に向け、協業を行なっていく。