ソフトバンクグループ(以下、SBG)は6月9日、Googleの親会社米Alphabet傘下のロボティクス分野のパイオニアであるBoston Dynamicsの買収で合意に達したと発表した。取引条件の詳細は公開されていない。
Boston Dynamicsは米マサチューセッツ工科大学(MIT)でロボットと人工知能を研究していたマーク・レイバート教授が設立した企業。。国防高等研究計画局 (DARPA) の出資を受けて、四足歩行ロボット「Big Dog」を開発したほか、人型ロボット「Atlas」なども開発している。2013年に、Googleが同社を買収した。
SBGの代表取締役社長を務める孫正義氏は、「今日、人間の能力では解決できない数多くの課題が存在する。スマートロボティクスは情報革命の次のステージの重要な推進役であり、Boston Dynamics創業者のMarcとそのチームは、最先端のダイナミックなロボット分野における明確なテクノロジーリーダー。私は彼らをソフトバンクファミリーに迎え入れることができ感激している。ロボティクス分野を発展させ、生活をより快適・安全に、またより充実させることができるような活用方法を探求し続けるBoston Dynamicsをサポートしていくことを楽しみにしている」とコメントしている。
今回の取引の一環として、二足歩行ロボットを開発する日本企業のSchaftの買収にも合意しているという。 Schaftは、2012年に東京大学の情報システム工学研究室で設立された企業で、2013年にGoogleが買収した初の日本企業。