Microsoftは2017年6月8日(現地時間)、Windows 10上でLinuxディストリビューションを実行可能にする「Windows Subsystem for Linux」(以下、WSL)で選択が必要だった開発者モードが、今後不用になることを公式ブログで明らかにした。変更はWindows 10 Insider Preview ビルド16215以降で適用され、一般的には2017年9月リリース予定のWindows 10 Fall Creators Updateから利用可能になる。
当初Microsoftは、WSLを「開発者向け機能」として提供するため、Windows 10でも開発者モードの選択を求めていたが、「非技術者が広く使われない機能を誤って選択することを防ぐため」(Microsoft Senior Program ManagerのRich Turner氏)、開発者向けモードの選択を求めていた。だが、2回のメジャーリリース(Creators UpdateとAnniversary Update)を経た現在、WSLの安全性と有用性を確信し、多くの利用者にWSLの機能を提供すため、今回の仕様変更に至ったと説明する。
なお、Windows 10 Fall Creators Updateでは、WSL上で動作するLinuxディストリビューションとしてUbuntu以外にOpenSUSEやFedoraをサポートし、Windowsストア経由でリリースすることを先に発表している。