5月5日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「53 Percent of Enterprise Flash Installs are Outdated|Threatpost|The first stop for security news」が、企業で使われているPCで動作するAdobe Flash Playerの53%が古いバージョンのまま使われていると伝えた。昨年と比較して10%割合が増えており、セキュリティ上、好ましくない状況が続いていることがわかる。
同記事は、セキュリティベンダーのDuo Securityが発行した調査レポートの結果に基づくもの。これまで、Adobe Flash Playerには多数の脆弱性が発見されており、サイバー攻撃者にとって格好の標的になっている。また、Webブラウザのクラッシュの原因としても知られており、主要なWebブラウザベンダーはFlash Playerの隔離を進めたり、デフォルトで動作しないように変更したりするなど、Flash Playerが原因となる問題を軽減する取り組みを続けている。
古いバージョンのAdobe Flash Playerを使い続けることはセキュリティ面で好ましくないとされており、使用する場合は常に最新版へアップグレードし続けることが望まれる。これまでFlashプラグインが必要とされてきた使い方は、現在ではHTML5/CSS3/JavaScriptなどのデフォルトのWeb技術を使うことで実現できるようになっており、Flash Playerの必要性は低くなっていると言われている。