「mapDISCOVERY」公式サイト

1969年からGIS(Geographic Information System:地理情報システム)を世界各地で展開してきたESRIは、流通や小売のみならず、保険や金融、製造業に公益サービスや教育分野と広い範囲のGISソリューションを展開する。

公式Webサイトの導入事例には、3D都市化する不動産資産査定や電力小売り自由化に電力セット販売有望客を抽出する例、ATM配置を最適化して年間8億ドルの支出削減を可能とした例といかにGISという存在がビジネスにとって重要であるかを示す例が多数掲載されている。

同社主力製品のひとつArcGISは、データの取得から作成や管理、解析から共有までを担うが、このArcGISを基盤としたクラウド提供のサービス「mapDISCOVERY」が7日、ESRIジャパンがリリースした。

「mapDISCOVERY」は、地域分析や商圏分析や営業ツールとして安価にはじめられるようクラウド上で提供されるGISサービス。GISの専門知識がなくとも始められるようあらかじめ各種分析ボタンを設置、国税調査をはじめ地域別の推計年収や家計支出額など約800指標のデータ、全国の店舗や施設の位置情報450万件以上が標準搭載されている。

インタフェース例(同社資料より)

地域や商圏データの理解を支援する分析機能(同社資料より)

また、KDDIのクラウド基盤「KDDI クラウドプラットフォームサービス」上に構築されており、6月中旬より提供開始される予定の「KDDI IoTクラウド ~データマーケット~」との連携による付加価値の高いIoTデータ活用も期待できる。