経理・財務の働き方改革を支援する「AI・ロボティクス部会」(日本CFO協会内Webサイト)

日本における企業のグローバルスタンダードなCFO(chief financial officer/最高財務責任者)強化を掲げる日本CFO協会は、経理・財務部の業務自動化や高度化を促進するため⼀般社団法⼈日本RPA協会と提携し「AI・ロボティクス(RPA)部会」を発足。経理・財務部門の「働き方改革」支援を推進を目的に2017年度中に200社でRPA導入を見込む。

日本CFO協会が昨年8月から9月にかけて実施した上場企業の経理財務幹部を対象とした調査「CFO部門におけるデジタルテクノロジー活用の現状と課題」(サーベイサマリ)では、AIやRPAへについて"関心はあるが詳しくは知らない"という回答が多い。実際に何を行えば良いのか?テクノロジーの導入には手探りの段階にあると見られている。

「CFO部門におけるデジタルテクノロジー活用の現状と課題」(サーベイサマリより

日本CFO協会は7日、日本RPA協会と提携し、経理・財務部門の生産性向上による働き方改革実現を目的とした「AI・ロボティクス部会」を発足させたことを発表した。日本CFO協会は、GTA(国際財務協会連盟)、IAFEI(国際財務幹部協会連盟)に加盟が認められた国際的財務教育機関として、企業の財務パフォーマンス向上のための経営手法や技術をサービスとして提供している。

「AI・ロボティクス部会」では、部会参加予定企業50社を中心にプロトタイプを構築し、初年度200社へのRPA導入を見込んでいる。コールセンター業務やECサイトなどの定型業務で導入が進むテクノロジーだが、専門性が求められる国内の経理・財務部門における導入促進が、他部門の生産性向上にも寄与することが期待される。