エルブズは6月7日、弁当の購入やバス乗車向けの、スマートフォンを使った非接触型の簡易決済システムを開発したと発表した。
高齢化社会になりつつある日本において、高齢者の買い物難民、交通難民の課題が顕在化しつつあるという。それらの課題に対してエルブズでは、京都府最南端にある京都府相楽郡南山城村地域(南山城村地域)において、高齢者向けの「御用聞きAI」チャットアプリケーション(御用聞きAI)を用い、買い物支援や交通支援の実証実験を行ってきた。
買い物難民においては、ECサイトによる買物支援などが解決策として提案されているが、高齢者にとってはクレジットカード決済の敷居が高く、普及しにくい状況にあるという。エルブズでは上記実証実験において、ICカードや決済専用の機器を使用しないスマートフォン/タブレットのみによる非接触型の簡易決済システムの開発を行い、その基礎となる技術について特許出願を行った。
同決済システムでは、複雑な操作が必要ないため、高齢者でも使いやすいのが特徴だという。また、ICカードや決済専用の機器を必要とせず、スマートフォンで実現できるため、低コストで運用可能で、小さな店舗にも導入しやすいというメリットがある。
今後、買い物難民や交通難民の課題を抱える地域において、同決済システムを使った実証実験を行う予定だ。現在、参加を希望する自治体や企業について募集をしている。