サイバーエージェントは6月6日、広告事業において、24時間365日人的にブランドセーフティ監視を行う専門組織「ブランドセキュリティセンター」を設立したことを発表した。

加えて、ブランド広告企業のブランド価値毀損を防ぐことによって生じる機会損失を最小限に押さえる監視サービス「CAブランドセキュリティ」の提供も6月月内に開始する予定だ。

同発表によると、ブランド広告企業のインターネット広告活用が拡大する昨今、運用型広告が半数以上を占めるインターネット広告の広告配信において、ブランド広告企業は広告出稿に伴うブランド価値毀損を未然に防ぐ必要がある。

そのため、不適切なコンテンツを掲載するメディアの面への除外配信指定や、アドベリフィケーションツールの導入などが主対策として取られている一方で、配信面の除外配信指定を行うことでリーチ数が限られてしまい、広告効果の最大化を図れず多くの機会損失を生んでしまっているケースが見受けられるという。

このような背景のもと、同社の広告事業ではブランドセーフティ監視を行う専門組織として「ブランドセキュリティセンター」を設立するとともに、新サービス「CAブランドセキュリティ」を開始する。

CAブランドセキュリティは、ブランド広告企業のブランド価値毀損を防ぐことによって生まれる機会損失の最小化を可能にするサービス。Googleなどの主要プラットフォームを中心に、同社がいままでの広告配信実績により蓄積したブランド価値毀損を生む可能性のある配信先リストを作成し、そのリストを事前に除外配信指定する。

配信開始後も、24時間365日人的に配信面を監視するほか、Facebookなどにおけるスパムコメントや不適切なコメントに関しても同様に監視。ブランド価値毀損を防ぐとともに、リーチ数を最大化し高品質で安全性の高い広告配信を実現する。

配信面は、Web面を中心にサービスを提供を行う予定だが、今後はアプリ面および動画広告に代表されるインストリーム広告面にも順次サービスを拡大する見込みだ。