佐賀県でパッケージやダンボールのデザイン、製造などを行うサガシキは6月6日、米エンプラグが提供するデジタルサイネージ管理システム「ENPLUG」の国内販売を開始した。
ENPLUGは、グローバルで42カ国で展開し、米国では1,000社以上の企業が導入しているというデジタルサイネージ管理端末システムで、ディスプレイに取り付ける「ENPLUGデバイス」(29,800円)と、管理システムで構成される。
「ENPLUGデバイス」はディスプレイごとに購入が必要で、管理システムは、月払いのライセンス契約になる。こちらの価格は、ディスプレイ1台の場合が月額11,800円、2台の場合は16,000円、5台だと29,800円、10台だと49,000円になる。
サガシキ 代表取締役社長 枝吉宣輝氏によれば、同社がデジタルサイネージを手がける背景には、印刷物の出荷高の減少とデジタル化の流れがあるという。同社では、2年前からエンプラグ社とコンタクトを取り、話し合いを続け、今回の日本国内での独占販売にこぎつけた。
同社は、「ENPLUG」の魅力は低価格だと説明する。すでに国内で販売しているデジタルサイネージシステムはディスプレイ一体型が多く、専用の台座を使うもので、安くても1台20万円程度はかってしまうという。「ENPLUG」はHDMIケーブルで接続できれば利用できるため、安価なディスプレイやテレビを活用できるという。
管理システムは、Webブラウザでアクセスする方式で、コンテンツのスケジュール設定、カスタマイズ、表示方向設定、ディスプレイの監視、エンゲージメント分析、投稿フィルタリング機能などを備える。
また、独自のアプリマーケットを持ち、アプリを利用することで、その地域の天気を表示したり、指定したハッシュタグのSNSを表示することも可能だ。
サガシキでは、個人向けにはネット販売、法人向けには、営業による直販と代理店を通じた間接販売を行う。同社は自社販売の目標として、初年度300台、3年後3000台を掲げる。
当面は、取引のある食品店舗を中心に販売を進め、つながりのある印刷会社を地域の代理店として販売をお願いすることも考えているという。