東京工業大学(東工大)が5月31日、同大学Webサイト上で「ロボット特集」を開始した。研究内容を紹介するという点では既存コンテンツと同じだが、今回公開されたこのページには、GIFアニメでロボットの動きを見せていたり、文字数がかなり少なかったりと、同大学としてはずいぶん「軽め」に見える。

東工大のWebサイト内で「ロボット特集」が公開された

ヘビのようなロボットアームから競泳選手の動きを写し取った人型ロボットまで、ルックスはさまざま。「ロボット研究棟」と銘打ったバナーからすると、東工大にそういった研究棟があるようにも取れるが、これはあくまで特集上の設定だ。

昨年、同大学の大隅良典栄誉教授がノーベル医学・生理学賞を受けたのは記憶に新しいところだが、多岐にわたる研究を行っている同大学の中でも「ロボット」をテーマにした理由について、東工大の研究・産学連携本部 岡村典 特任教授(国際研究広報)は、「(既存のWebコンテンツは)科学技術に関心・素養のある学生、研究者が主な読者ですが、本企画は寄り幅広い層に本大学の研究活動を訴求すべく、中高生にも分かりやすいように制作しました」とコメントした。

ロボット1体ずつをビジュアルメインで紹介している

読者が研究へ興味を持つ足がかりとなりうるという理由から制作されたこのページ。「興味のフック」という目的のため、文字数は極力抑え、特集ページのデザインはコミュニケーションデザイン企業「コンセント」に依頼した。1ページに掲載する情報を抑えた上で、興味を持ったロボットについてはYouTubeに掲載した動画で詳細を知らせる形態だ。

「ロボットを開発している教授・学生たちは、みな楽しんで取り組んでいる」ことも特集制作の理由という岡村氏。サイト下部には研究室リストもあり、受験生の下調べにも活用できそうだ。そうでなくても東工大のロボットを見てみたいという軽い気持ちで楽しめるコンテンツなので、気になる人はのぞいてみては。