Microsoftは5月31日(現地時間)、「Microsoft Surface Hub」(以下、Surface Hub)のOSをWindows 10 Creators Updateに更新したことを、公式ブログで発表した。Whiteboardアプリケーションを用いた共同作業の強化や、Office 365へのSSO(シングルサインオン)の体験改善、セキュリティ管理などの強化が加わる。
図形や表などの手書きすると自動的にデータとして変換し、クラウド経由で共同作業を可能にするWhiteboardを、Office 365サブスクライバーを対象にWindows 10 Fall Creators Update向けに提供することは既報のとおり。今回Creators Updateを適用したSurface Hubでも、2017年6月中旬頃に提供を開始することを明らかにした。
"ようこそ画面"やスタートメニューを更新し、Office 365へのサインイン機能を新たに追加している。MicrosoftはSurface Hubのパーソナライズ化したWindows 10デバイスに変身させ、クラウドコンテンツに素早くアクセス可能になると説明した。具体的にはSurface HubからOneDrive上のファイルや、Officeアプリケーションで最近使用したドキュメントへのアクセス、Microsoft Teamsとの統合が可能になる。
Surface Hubを経由で行うミーティング体験を改善するため、MicrosoftはDolbyと協力して会話のオーディオ体験の最適化や、Skypeの操作を簡素化し、遠隔会議の品質を全体的に向上させた。また、Miracastプロジェクションの改善も合わせて加わっている。
セキュリティ面では、セッション終了後に利用したデータを消去する機能や、USBポートにBitLocker暗号化を要求することでマルウェアの侵入を防ぐオプション、モバイルデバイス管理機能や2要素認証がサポートされた。Surface Hubは2015年6月(日本は2016年8月)から出荷を開始し、MicrosoftによればFortune100に名を連ねる企業の半数以上が導入しているという。
阿久津良和(Cactus)