Microchip Technologyの日本支社マイクロチップ・テクノロジー・ジャパンは5月31日、2D GPU (Graphics Processing Unit)と最大32MBのDDR2メモリを内蔵した32ビットPIC32MZ DAマイクロコントローラ(MCU)ファミリを発表した。

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同ファミリは、MicrochipのPIC32、MPLAB IDE、Harmonyソフトウェアフレームワークのシームレスな統合とプログラミングモデルにより、MPUに匹敵するグラフィックス性能を提供するとともに、ビジュアルなグラフィックス設計環境、カスタム ディスプレイ ドライバ作成機能、グラフィックス ライブラリ、特定のディスプレイサイズ向けにグラフィックを最適化できるコンバータを提供するもの。

このたび同社が発表した、2D GPUと32ビットPIC32MZ DAマイクロコントローラ(MCU)ファミリを組み合わせることで、MPLAB統合開発環境(IDE)やMPLAB Harmonyソフトウェアフレームワークといった、使いやすいMCUベースのリソースとツールを用いて、アプリケーションの色深度とディスプレイ サイズ(最大12インチ)を向上させることができるという。

PIC32MZ DAファミリは、使い慣れたMCU設計環境を維持したい既存ユーザ向けに、MCUとMPU(マイクロプロセッサ ユニット)間のグラフィックス性能差を埋める役割を果たすということだ。

また、ファミリの特長は、24ビットカラーのSVGA(Super Video Graphics Array)ディスプレイを駆動できる3層グラフィックス コントローラや高性能2D GPU、32 MBの内蔵SDRAMまたは128MBの外付けSDRAM、および大容量内蔵フラッシュ、SRAM、各種接続インターフェイスを搭載する。

ブロック図

Microchip 32ビットMCU部門副社長のRod Drake氏は「本ファミリは従来のMCUグラフィックス性能の限界を打ち破りました」と述べた上で、「最近の設計ではより高度なHMI機能が求められるようになっています。本ファミリを使えば、MCUの手軽さを維持したままアプリケーションをアップグレードでき、基板が複雑になる事も、新しいプログラミング リソースを追加する必要もありません」と語っている。