富士通アドバンストエンジニアリングは31日、IoTシステム開発者向けにRubyを使ってセンシングデバイスとクラウドやサーバの間にあるゲートウェイ装置のアプリケーション開発が行える「ここちょいゲートウェイスターターキット」の販売を開始した。

「ここちょいゲートウェイスターターキット」(同社資料より)

「ここちょいゲートウェイスターターキット」には、デバイスからのデータをゲートウェイ装置のなかで処理する入力機能、フィルタ機能、データ出力機能から成るサンプルアプリケーションとサーバやクラウドで受信データを蓄積し表示させるサンプルアプリケーションで構成。サンプルアプリケーションはRubyで実装されており、ソースコードやインストール、プラグインなど仕様書など開発方法を記載したマニュアルも提供される。

ゲートウェイサンプルではOSSのBlueZやFluentd使いデバイスのBluetooth経由のデータを抽出、JSON形式でデータを出力、上位システムアプリケーションでは、受信したデータをHTMLのテーブルで表示するまでのサンプルが提供される。Rubyソースコードを変更するだけでカスタマイズも可能なシステムは、デバイスからのデータを独自の基準や計算でフィルタリングさせるなど手軽な応用が可能になる。

検証済構成は、ゲートウェイ装置にアドバンテックのファンレスコンパクトIoTゲートウェイ(型式:UTX-3115SA4P-S6A2E)、ぷらっとホームのOpenBlocks IoT BX1(型式:OBSBX1)。ソフトウェア環境としてRuby 2.2.4、Fluentd 0.12.22、BlueZ 5.43。センシングデバイスには、FDKと富士通アドバンストエンジニアリング共同開発の「ここログ」/「ちょいロガ」。クラウド環境には、FUJITSU Cloud Service K5/Microsoft Azure/Amazon Web Serviceとなる。

なお価格は15万円で、同社では2年間で100本の販売を目標としている。