富士通エフサスは5月29日、長時間労働を抑止し「働き方改革」を支援する「FUJITSU Software IDリンク・マネージャー 長時間残業抑止 SaaS」(以下、IDリンク・マネージャー SaaS)の販売を開始すると発表した。価格は1IDで980円/月額(税別。200IDからの利用となり、10ID単位での変更が可能)。
同製品は、従来オンプレミス型のソフトウェア製品として提供していた終業時刻前など特定の時刻にPCに定時退社促進や残業申請起票のポップアップメッセージを表示し、PCを強制シャットダウンさせることで、長時間残業を抑止するソフトウェア「IDリンク・マネージャー」をSaaS化したものとなる。
特徴として、利用ID数の変更は10ID単位から可能なため必要な時に必要なだけ利用することができることに加え、導入後、管理者は専用サービスデスクのサポートを受けることが可能で、運用・保守に関する負荷を低減が図れるという。さらに他の顧客環境と物理的に分離されるシングルテナントにより、セキュアーなサービス提供を可能とし、データセンターでの運用のため、BCP対策もできる。
同製品の導入により、事前の残業申請に基づき残業時間や業務内容の把握ができ、コミュニケーションの活性化、社員のワーク・ライフ・バランス向上を推進することが可能になるという。顧客はシステム部門やSE会社との調整が最小限に抑えられ、スピーディーな導入と運用負荷軽減が可能になるほか、専用サーバへのシステム構築が不要となるためスモールスタートも可能で、最適コストでの導入を実現するとしている。
また、長時間労働が常態化している部門や、人的コストを下げたい管理部門に絞った導入、在宅勤務やテレワークなどを限定的に導入している企業や、多拠点展開で目が行き届きづらい支店・店舗など、さまざまな単位での導入に適しているという。今後、同社では2020年度までに「働き方改革」関連のビジネス全体で累計400億円を目指す。