阪急阪神ホールディングスグループは5月29日、シンガポール西部のジャランブロー地区で、2015年9月から建設を進めていた物流倉庫「阪急阪神ロジスティクスセンター(Hankyu Hanshin Logistics Centre)」の営業を開始する。

「阪急阪神ロジスティクスセンター(Hankyu Hanshin Logistics Centre)」イメージ

同センターは、阪急電鉄および阪神電気鉄道が共同で設立した現地法人「阪急阪神プロパティーズ シンガポール」が建設した物流倉庫。ASEAN地域において同社グループが保有する物流倉庫としては、インドネシアに続き2件目となる。

同社はこのセンターを国際物流ネットワークにおけるASEAN地域のハブと位置付け、国際輸送事業を担う現地法人「阪急阪神エクスプレス シンガポール」が主要な運営主体となってロジスティクス事業の拡大を目指すほか、阪急電鉄・阪神電気鉄道も物流不動産事業を展開していく。

なお、同センターは、シンガポール市内中心部や既存の港湾地区からのアクセスに優れていることに加え、シンガポール政府が2020年代初頭から順次供用開始する予定のトゥアス(Tuas)新港にも近く、物流拠点として高い競争力を有しているという。

また、高機能な設備とシステムを整備し、これまでのノウハウや各種ライセンスを活用することで、電子部品やヘルスケア・医療機器、医薬品、自動車関連品、加工食品、最終消費財、eコマース市場関連商品などさまざまな商品需要に対応しながら、付加価値の高いサービスを展開していく予定だ。

「阪急阪神ロジスティクスセンター(Hankyu Hanshin Logistics Centre)」所在地